防草対策
基地局の防草対策について
基地局を維持管理するうえで、雑草対策は大変重要な課題です。
雑草対策では周辺環境や植生に応じた雑草管理を検討する必要があります。
当社は雑草管理に関する豊富な経験からコンサルティングを行い、ベストな防草対策をご提供いたします。
基地局の雑草管理について
基地局の雑草管理の対象は一年生植物、多年生植物、雑木類です。一年生植物は毎年新しい種子によって発芽し、一年以内に枯れてしまいます。比較的容易に対策可能なことから一年草植物はあまり問題になりません。
問題となるのは多年生植物や勝手に生えてしまった雑木類です。
理由は刈り取っても地下の根や栄養器官は無傷で生存し、葉や茎はわずかの期間で再生してしまうからです。
しかも刈取りによって空間が広がった結果、それまで地中で眠っていた種子が目覚めて発芽し、草刈りの前よりもさらに多くの植物が繁茂することになります。
雑木類も繰り返し根元で剪定された結果、茎や枝が何本も地際から芽吹いて立ち上がり株立ち状態となります。
やがて株立ちは大きな空間を占めるようになり、草刈りや剪定では手に負えなくなります。多年生植物や雑木類に対する雑草管理は計画的に行う必要があります。
防草コンサルティングとは
雑草管理の効率化を図るには、除草の時期や手段を検討し、植生に応じた対策を計画的に行う必要があります。
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ヒアリング:お客様のご要望を伺います。
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現地調査:問題となる雑草の特定、周辺の環境等を調査、診断します。
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防草計画の提案:診断内容をもとに最適な雑草対策をご提案します。
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施工:下地処理を含めて丁寧な施工を心がけています。
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定期巡回・保守:ご要望に応じて施工後も定期巡回を実施し、経過観察や侵入雑草の管理を行い、引き続き良好な環境を提供します。
防草対策のヒアリング
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ご要望を伺います。
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現状行っている防草対策について伺います。
-何のために防草対策を行っていますか?
-どんな雑草に対して対策していますか?
-どのような対策をしてきましたか?
-いつから対策をしてきましたか? -
現状どんなことに最も困っていますか?
現地調査とは
現地調査を実施し、問題となる雑草の特定や周辺環境等を調査、診断します。
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問題となる雑草の特定、植生調査
現地調査の時期は施工予定前年の生育盛期(4~6月)が望ましい。※スギナ:5月 クズ:7~10月 -
雑草対策したい土地の広さや地形条件を調査
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周辺環境の調査
a : 雨水処理の検討は必要か? → 農地の場合:要確認
b : 除草剤散布が可能か? → 住宅地や農地の周辺:除草剤散布は不可
c : 機械除草できる環境か? → 住宅・駐車場隣接地:石はね危険の為不可
d : 刈草処分場の確認? → 除草後の刈草処分の方法を自治体に確認
e : 防草舗装による対策は可能か?
施工:代表的な防草対策
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草刈り
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除草剤の散布
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砂利の敷き詰め
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防草シートの施工
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各種舗装(コンクリート・アスファルト・防草土・景観舗装)
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防草ネット
草刈り
「草刈り」は最もオーソドックスな雑草対策です。ただし、基地局の雑草対策としては草刈りは問題があります。
理由は雑草は草刈によってさらに増える性質があるからです。
草刈りの種類
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手作業による刈取り:鎌などを使用して手刈りで草刈りする
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機械による刈取り:電動カッター等を使用して除草する
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抜根:根や地下茎を掘りx出して除去する
5月から10月くらいまでは雑草の成長が特に早い季節です。2週間に一度程度の手入れが必要です。
草刈りで地上部を刈り取っても根や地下茎は残るため、すぐにまた芽を出してきます。
また、草刈りによって空間が広がると地中の種子がどんどん発芽する為、刈取り後はさらに雑草の繁茂が激化する傾向があります。
除草剤
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除草剤による対策は反復処理が原則です
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散布する時期を選ぶ
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現地の植生に応じた薬剤を選択する
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周囲環境に配慮が必要です
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非選択性除草剤:すべての雑草を枯らします(例:ラウンドアップ)
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選択性除草剤 :特定の雑草を枯らします(例:ケイピン)
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液剤タイプ:即効性 葉が生えた後に散布
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粒剤タイプ:効果が長い 雑草が生える前に散布
欠点 :
一度では効果が少ない。反復処理、継続散布によって少しずつ効果がでる。
体に付着したり吸い込むと危険があります。強力な薬剤となるため周辺環境に注意。
砂利敷詰
砂利による対策の仕組み:砂利は保水力がなく乾燥状態にあるため、地面に敷き詰められた砂利の上に落ちた種子は発芽しにくくなります。
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地面に砂利や砕石を敷き詰めて雑草の発芽を抑制します。
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施工後時間がたつと砂利や砕石自体の重量で徐々に沈み込み土が現れます。
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整地後砂利の沈下防止の為、最低5cm以上の厚さで撒く必要がある。
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砂利や砕石の間に落ち葉などが堆積すると雑草が生えてきます。
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防草シートと併用すると砂利や砕石の沈み込みが軽減され、シート下からの雑草も防ぐことが出来ます。
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防草効果は3年~5年程度です。
防草シート
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防草シート単体使用:専用シートを敷設する。植生によって選択必要。
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防草シート+砕石 :防草シート敷設後、砕石で覆う。
日光を遮断することによって光合成を抑制し、雑草の繁茂を抑制します。
地表面に直接シートを敷設する単体使用では紫外線等による劣化により耐用年数が短くなります。
織物系の防草シートは突き抜けに弱くチガヤやヨシなどイネ科植物が生える場所での使用は不向きです。
イネ科植物の対策では専用シートを使用する必要があります。
※単体使用の場合、シートをペグで止めるため軟弱地盤では風にあおられるなどペグ抜けに注意が必要です。
利点:施工が簡単、比較的安価、施工時の天候に左右されにくい、補修が簡単
欠点:シートに土や埃の堆積すると雑草が繁茂する。
その他舗装
コンクリート舗装
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ワイヤーメッシュ敷設等が必要です
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雨水勾配が必要です
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降雨の際の排水計画が必要です
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撤去時廃棄物処理が必要です
アスファルト舗装
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加熱アスファルト混合剤を用いた舗装です
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アスファルト自体にはそれほど強度がありません
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貫通抵抗が必要な雑草対策としては不向きです
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雨水勾配が必要です
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降雨の際の排水計画が必要です
防草舗装
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セメント系固化材や樹脂系固化材を使用して舗装します
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混合物により透水性の有無を選択することが可能です
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透水性を持たせた場合、雨水勾配の必要はありません
透水性舗装
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粒度の粗い舗装材を用います
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雨水勾配の必要がありません
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排水計画は不要です
景観舗装
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樹脂系固化材を使用して舗装します
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混合物により透水性の有無を選択することが可能です